写真 : 知立神社 [ 多宝塔 ] 【 国指定重要文化財 明治45年5月27日指定 】
( 愛知県知立市 2013. March )
[ カメラデータ (デジ一) : CANON EOS 60D ・TS-E 24 /3.5 L ]
知立神社は延喜式神名帳にも記された三河国二宮で、嘉祥3年(850)に僧円仁が
神宮寺を創立して、境内に二層の塔を建てたという。
現存する多宝塔は社蔵文書に永正6年(1509)再建とあり、神宮寺の遺構と考えられる。
明治元年(1868)の廃仏毀釈の折には、本尊と仏壇を撤去し、神社の文庫に改めることに
よって破却の難を逃れた。
下層は三間四方で四周に縁を廻らし、角柱を立てて柱上に出組を置く。
正面の中央柱間に桟唐戸(さんからど)を吊り、両脇間には連子窓(れんじまど)を設ける。
側面と背面の柱間は全て板壁とする。 内部には後方に二本の円柱を立てて来迎柱とする。
上層は縦板張りの円形土壇状の亀腹(かめばら)に腰組と高欄を廻らし、円周上に
円柱12本を立てる。柱間は全て板壁で、上層には戸口を設けない。
柱上には手先が四つ前へ出て桁を支える四手先ときょう・尾垂木付きを載せる。
屋根はこけら葺で、軒は上・下層とも平行垂木とする。
全国的にも遺構の乏しい神宮寺の建築として極めて貴重である。
『 文化財ナビ愛知 』 さん からの抜粋
文化財ナビ愛知( 知立神社 多宝塔 ) :
http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/bunka/bunkazainavi/yukei/kenzoubutu/kunisitei/0010.html
文化財ナビ愛知 : http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/bunka/bunkazainavi/index.html
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