写真 : 名古屋市役所 本庁舎 【 登録有形文化財 平成10年7月23日指定 】
( 名古屋市 2012 .November )
[ カメラデータ (デジ一) : CANON EOS 60D ・TS-E 24 /3.5 L ]
名古屋市役所 本庁舎は、それまでの木造2階建庁舎だったものを
1928(昭和3)年の昭和天皇 即位の御大典(ごたいてん)を記念して建設が決まりました。
外観意匠は公募による建築設計競技によって、559案の応募の中から、
愛知県西春日井郡豊山村(現豊山町)出身の平林金吾(ひらばやし きんご)の案が
選ばれたのです。
この案は帝冠様式(ていかんようしき)といって、無国籍または国際的な様式の
近代主義建築に対抗して主張された様式です。
一言で言えば、当時の洋風建築ビルに日本の伝統的な屋根を載せた意匠が特徴の様式です。
平林案では、中央部に二重の屋根を持つ塔がそびえ、その最上層の四注(しちゅう)屋根先端に
『 四方にらみのシャチ(鉄骨銅板葺き) 』が載せられ、名古屋城の天守閣をモチーフにた
シンボリックな意匠が高く評価されて選ばれました。
公募であったため実施設計にあたっては、構造や室内設計は構造力学の権威である
佐野利器(さのとしかた)を設計顧問、弟子の桑原英治を招いて、
実際の設計は市職員の松山基軌らによって行なわれました。
大倉土木(現・大成建設)が施工し、1933(昭和8)年に完成した本庁舎は、
戦災を乗り越え80年以上経った現在も立派に行政機能を担っています。
■ 名古屋市役所 本庁舎
所在地 :愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号
着工 : 昭和6年(1931年)11月8日
竣工 : 昭和8年(1933年) 9月6日
基本設計 : 平林金吾(設計競技当選案)
実施設計・監理 :名古屋市建築課
施工 :大倉土木(現・大成建設)
建築規模 :地下1階、地上5階、塔屋は地上10階
構造等 : 鉄骨鉄筋コンクリート造
総面積:約24,300u
工事費:260万円
様式 : 帝冠様式
※ 参考資料
・ JIA東海支部 保存情報
・ 文化財ナビ愛知
・ Wikipedia
など
写真は、昨年の秋に立ち寄り、
全景のみを単焦点レンズで撮ったものです♪
[ 当ブログにお越し頂きまして、有難うございます。 ]
うーん、よく見る景色だ(●´艸`*)
裁判所とか法務局の近くなので(^^;;
工事費260万円安っ!!!!(笑)
って、当時の物価やっちゅーの
(●´艸`*)。時代ですねぇ〜。
今なら十数億円…。
目立ちますよね〜これ(^^)。
お返事が遅くなってしまい m( _ _ )mスイマセン
レトロな愛知県庁、名古屋市役所って、
名古屋人にとっては当たり前のように建ってて
普段 あまり気にして見ていませんよね! ( ^ o ^ )
総工事費の260万円っていうのも、
私はピーンとこないし・・・(笑)
因みに、規模は倍以上 違いますが、
名古屋市役所本庁舎が完成した3年後の
1936(昭和11)年に完成した国会議事堂は、
総工費2573万5977円(延床53,466m²)だったそうです。
で、そう考えるとお値打ちだったの・・・??
コメントどうも有難うございました。(^-^)/ ウレスィ〜♪