写真 : 夜明け前の東大寺 ≪ 華厳宗 大本山 東大寺 ≫ [ 南大門 ]
( 2016. November 奈良県 奈良市 )
[ 南大門 : 国宝 : 1951 ( 昭和26 ).06.09 ]
[ 東大寺 : 世界遺産 ( 古都奈良の文化財の一部 ) : 1998 ( 平成10 ) ]
[ カメラデータ : デジタル一眼レフカメラ ≪ CANON ≫ ]
※ 写真は、ノー・トリミング縮小、copyright表示以外の加工は、一切行っておりません。
■ 東大寺 南大門 ( とうだいじ なんだいもん )
鎌倉再建の東大寺の建物で現存するのは南大門、開山堂、法華堂礼堂のみである。
正治元年(1199)に上棟した南大門は、その位置、平面とも天平創建のままであり、
二重門としての大きさも創建時の姿を伝えるものであろう。
しかしその構造は古代の二重門とは異なり、柱を上層まで通し、下層は腰屋根が取り付いているにすぎない。
したがって上層の化粧屋根裏を下から見上げることができる。
細部はすべて大仏様の手法に従っているが、深い軒を支持する六手先の組物は斗が整然と配置されて、
日本的な造形感覚がうかがえる。
なおこの建物の貫、肘木、頭貫、中桁、間斗束など、大半の角材が同寸の断面をもつのも大きな特色である。
部材の木取りに一定規格を設けたのは、大仏殿をはじめとする巨大な建築群を短時日で再建しなければ
ならなかったからであろう。
注) 日本建築学会編 彰国社刊 日本建築史図集 より引用
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